バンバンジーサラダ大好物♪樹里DIARY

2018年06月20日

人の移動に関するビッグデータで未来を予測

個々のデータは大きな意味を持ちませんが、それを集積して活用すれば、新たな答えを導き出せるのがビッグデータです。2000年代にはその利用が始まっており、コンサルティングサービスも増えてきています。さらに、当初は販売促進や顧客獲得といった分野に多かったデータ活用も、今日では交通関連にもすそ野が広がっているのです。

電車の乗り換えやカーナビをはじめ、多彩なコンシューマーサービスから得られる人々の移動結果、および経路検索なども、交通関連のビッグデータでは重要な位置を占めています。コンサルティングサービスではそれらのデータを収集して分析を進めるため、利用目的に合わせてあらゆる交通事案の回答を示してくれるのです。

移動経路や移動手段を最適化すれば、時間や安全性も生み出せますから、企業だけでなく、自治体や官公庁にも活用されています。例えば、ビッグデータを活用した交通コンサルティングでは、自治体などの安全対策へ向けた取り組みもあります。

主にカーナビなどから集められた急停車情報を解析することで危険な場所を特定し、不測の事態の予防に役立てられているのです。なかにはデータ活用によって、急ブレーキが概ね70%も激減した事例が見られるなど、データ活用は安全面にも優れた効果をもたらすことが証明されました。

そのほか、物流の配車システムにおきましても、交通データを活用したコンサルティングサービスが提供されています。本来、効率的な配車業務の実践にはそれなりの経験も必要でしたが、データ活用により、不慣れな人員でも円滑に行えるシステムが登場しているのです。

ルート確定といった配車計画はもちろんのこと、無駄のない営業ルートの作成にも応用可能で、集められた交通データは様々な形で利用されています。一方、道路や列車やバスなど、何らかの交通インフラを新規導入する際も、ビッグデータを活用した交通コンサルティングサービスが、欠かせないものになっています。

それは徒歩や自動車、それに公共の交通機関など、過去の移動データを分析すれば、新しい交通インフラの需要を詳細に予測できるからです。また、自宅から職場、および商業施設への移動といった個別のシチュエーションでもシミュレートできるため、特定モデルの検討にも有効性を持っています。

ビッグデータもそれ単体では情報の集合に過ぎませんが、コンサルティングサービスによる解析を経れば、課題の発見や解決、ならびに未来予測をも可能になるのです。